梅           蕪村



二もとの梅に

 
   ちそく
  遅速を愛すかな







【MEMO】画人でもあった与謝蕪村(よさぶそん 1716〜1783年)の梅の愛し方があらわれる句です 。まだ寒い早春、枝に色をともす梅と、まだつぼみが多い梅を見ています。二もとの梅とは、早咲きの梅と遅咲きの梅。あるいは紅梅と白梅。また、早熟の人と晩熟の人。どうとってもよいでしょう。早く咲いても遅く咲いても梅の花です。勝ち負け、優劣ではない個性。自分の個性、人の個性をどう愛しましょうか。



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